医療プレミア特集

“心の癖”に気付いてストレスをコントロール

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
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 逆境から立ち直る力「レジリエンス」を鍛える第一歩は、自分がストレスを抱えている事実を受け止めることだという。その次のステップをどのように踏み出せばいいのか。前回に続き、認知行動療法研修開発センター理事長の大野裕さんに聞いた。

 最初に「ストレスを感じている自分」を受け止めます。次のステップは、ストレスの原因を明確化し、事実を正しく捉えることです。「いま自分は何を考えていたのか」を振り返り、現実と突き合わせ、「ここは問題ない」「ここは改善すべきだ」と問題を仕分ける。そして、改善すべき点に意識を集中させます。今後どうすれば同じようなことが起こらないか、どこを工夫すべきかを冷静に考える。この一連の流れは1人で行うのが難しいこともあるので、友人や家族の手を借りましょう。そのようなパートナーと話しているうちに、極端な考え方がバランスの良い状態に変化し、気持ちが楽になります。

 ただし、気持ちが沈んで体が動かないときには、積極的に休むことも重要です。あれこれ考えてさらに落ち込むようならあえて何もしない、というのも選択肢でしょう。しかし、つらさから逃れるためにお酒を飲む、ネットに入り込むなどの行動は、一時しのぎにすぎません。中期的な視点で考えて行動しましょう。

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西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。