医療プレミア特集

正しく怒る技術とは

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
  • 文字
  • 印刷

 怒りを抑えるのではなく、認めること。それがストレスに打ち勝ち、逆境から立ち直るしなやかな心の力「レジリエンス」を鍛えるには、大切だという。では正しく「怒りを表す」にはどうすればいいのか。また逆に心が落ち込んだ時の対処法は? 前回に引き続き、精神科医、片田珠美さんに聞いた。

 怒りは誰もが感じる感情です。相手に正しく怒りを表明することが、その原因になった状況を変え、問題を解決する第一歩です。

 まず怒りを感じたら、それを受け入れましょう。次に、その怒りを分析します。私たちは「自尊心が傷ついたとき」のほかにも「自分の利益が侵害されたとき」「相手とのわかりあえなさを感じているとき」に怒ります。そして、自分の損得を考えて、怒りを表明するか否かを判断します。例えば、相手が勤務先の社長や重要な取引先の担当者だった場合、今後の関係と自分の感情をはかりにかけて、「怒りを抑える」という選択をします。怒…

この記事は有料記事です。

残り1594文字(全文1990文字)

西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。