40代からのアクティブ体づくり講座

治療開始2年が大事 関節リウマチ

萩野浩・鳥取大学教授
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 関節リウマチは、長年「不治の病」として恐れられてきた病気です。しかし近年、医学の進歩によって、患者をとりまく状況は一変しています。免疫学や分子生物学の研究によって病気の解明が進み、症状を根本から抑える薬が開発されました。2回にわたって、「関節リウマチ」の症状と原因、最新の治療法や予防法について紹介します。

 関節リウマチは、免疫異常によって起こる「膠原病(こうげんびょう)」の一種です。手足をはじめとして全身の関節に炎症が起き、軟骨や骨が破壊されます。悪化すると関節が曲がらなくなったり、痛みがひどくて歩けなくなったり、寝たきりになったりすることがあります。全人口の0.8〜1%に起きるとされ、全国の患者は60万〜70万人。どの年齢でも発症しますが、40代で多くみられます。また、患者の男女比は1:4で、女性の方が多く発症します。

 膠原病には、関節リウマチ以外に皮膚や血管に炎症を起こすタイプのものもあります。多数の臓器や神経が同時に侵される難病「全身性エリテマトーデス(SLE)」、皮膚や内臓がかたくなる「強皮症」などさまざまな疾患があり、一部は難病に指定されています。

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萩野浩

鳥取大学教授

はぎの・ひろし 1982年鳥取大学医学部卒業。同学部整形外科助手、講師、付属病院リハビリテーション部長などを経て現在、医学部保健学科教授(付属病院リハビリテーション部長兼務)。専門は骨粗しょう症、関節リウマチ、運動器リハビリテーション。特に骨粗しょう症治療の経験が深く、国際骨粗鬆(しょう)症財団(IOF)アジア太平洋地域代表、日本骨粗鬆症学会理事など要職を務める。保健師、看護師、臨床検査技師などを対象に骨粗しょう症診療のコーディネイター役「骨粗鬆症マネージャー」を養成する日本骨粗鬆症学会のレクチャーコースでは講師役も務める。著書に「骨粗鬆症治療薬の選択と使用法―骨折の連鎖を防ぐために」(南江堂)など。