医療プレミア特集

ストレスに反応するコルチゾールは敵か味方か

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
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 生命維持のため、体のさまざまな機能調節の役割を担うホルモン。100種類以上あるホルモンのうち、ストレスから私たちを守る働きを持つのが「コルチゾール」です。心理的、身体的ストレスの指標ともされるこのホルモンの知られざる特徴について、福岡大学の柳瀬敏彦教授(内分泌糖尿病内科)に聞きました。前後編で紹介します。

 私たちが不安や緊張などのストレスを感じると、脳の視床下部という部分からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)というホルモンが放出されます。CRHは同じく脳にある下垂体から産出されるACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌を促進します。血液中に放出されたACTHが副腎にたどり着くと、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、アンドロゲンという3種類の副腎皮質ホルモンの合成と分泌を刺激します。

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西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。