がんをあきらめない 難敵に挑む医師・患者・家族

膵臓がん治癒を阻む壁に挑む

福島安紀・医療ライター
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 九重親方(元横綱・千代の富士)の命を奪った膵臓(すいぞう)がんは、年間約3万5000人が発症し、日本で増えているがんの一つです。進行が早く、胃や十二指腸、肝臓など複数の臓器に囲まれているため早期発見が難しく、見つかった時には進行していることが多い膵臓がん。2020年までに生存率倍増を目標に掲げて膵臓がんの研究や患者、家族の支援活動を行っているNPO法人「パンキャンジャパン」の理事長、眞島喜幸さんにインタビューしました。

 --パンキャンジャパンを設立したきっかけは?

 06年に米国の膵臓がん患者支援団体・パンキャンの日本支部としてこの患者会を設立しました。私がこの活動に参加した、そもそものきっかけは、04年の夏に40代の妹が膵臓がんと診断されたことでした。

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。