点描 ロンドン健康生活

「死ぬ権利」のため餓死を選んだ女性

末盛亮・フォトグラファー
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ジーン・デイビスさんの遺品の扇子
ジーン・デイビスさんの遺品の扇子

 6月末に行われた国民投票で英国は欧州連合(EU)からの離脱を決めたが、何かを始めることよりも終えることを決める時の方がはるかに難しい。あなたは自分の人生をどう終えるか考えたことがあるだろうか。人生の最期に向けた準備という意味でなく、文字通りどう死ぬかということを。

 誰しも健康で長生きを願うものだ。しかし自分の思うような状態に戻らないとわかった時、どうするのか。86歳の元数学教師、ジーン・デイビスさんは、自分で人生に幕を下ろすことを決めた。彼女は食べることをやめたのだ。

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末盛亮

フォトグラファー

すえもり・あきら 新聞記者を経て2002年渡英。大学院で現代戦争平和学、写真ジャーナリズムを修了後、ロンドンを拠点にフリーのフォトグラファーとして活動する。ビデオ作品も撮影。ウェブサイト www.akirasuemori.com