
夏に現れる重症の頻尿患者
暑い夏が続いています。泌尿器科の外来は「夏は汗をかいて脱水になりやすいので、尿管結石の患者さんが増えて、頻尿の患者さんは少なくなる」と他科の医師の間では思われています。しかし、夏には、とんでもなく重症の頻尿の患者さんが現れます。それは、今年のような厳しい暑さに関係があります。
暑さで体調を崩すことは、昔から「暑気あたり」といいます。暑気あたりには、軽いものから重いものまでさまざまなトラブルがありますが、特に注意するものが熱中症です。
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よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長
おくい・ひさひと 1999年東京大学大学院修了(医学博士)後、渡米し、ハーバード大学ブリガム&ウイメンズ病院にて、女性泌尿器科の手術を習得する。女性泌尿器科とは、英語でUrogynecology。“Uro”は泌尿器科、“Gynecology”は婦人科を意味し、“Urogynecology”で、両科の中間にあたる部門という意味がある。都内の複数の大学病院から専門領域の診療に関する相談を受けながら、「よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック」を運営し、年間約800件の日帰り手術を行っている。水泳、マラソン、トライアスロンなどのスポーツ、音楽(サックス演奏)が趣味で、さまざまなスポーツ大会にドクターとして参加している。著書に「人生を変える15分早歩き」「ドクター奥井と走るランニングのススメ」(いずれもベースボールマガジン社)など。
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