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夏に疲れた体をカレーでメンテ

丁宗鐵・日本薬科大学学長

 夏に食べたくなる日本人が大好きな料理といえば、カレーではないでしょうか。香りや味の違うさまざまなスパイスで作るカレーは、漢方薬とよく似ています。漢方の研究と治療に取り組んできた私にとって、これほど探究心をかきたてられる料理はありません。カレーそのものが病気を防ぐ薬膳であり、スパイスのパワーを結集したサプリメントのようです。そろそろ夏の疲れが不調となって出てくる頃です。カレーで体調を整えませんか。

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日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。