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部下をうつ病にする上司の口癖は

西川敦子・フリーライター

 「なぜかうつ病患者を続出させてしまう上司」。あなたの周りにこんなレッテルを貼られてしまった人はいないだろうか。うつ病を発症してしまう原因の一つに職場の人間関係があるが、上司との関係が引き金になるケースは多い。では、どんなタイプの上司が部下をうつ病にしてしまうのだろう。背景に何があるのか。そして、うつ病の部下を出さない方法とは−−。今回、話を聞いたのは、帝京平成大学の現代ライフ学部教授で、コーチングの専門家でもある渡部卓氏だ。コーチングとは、質問を続けて傾聴(相手の話に注意を傾け、より深く丁寧に聴くこと)しながら相手の思いや考えを引き出し、自己実現や目標達成を支援する技術をさす。なかでも渡部氏が手がけるのは、経営者や幹部、リーダーなどを対象とする「エグゼクティブコーチング」だ。数多くのトップや管理職の話から明らかになった、「困った上司」のホンネに迫った。

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フリーライター

にしかわ・あつこ 1967年生まれ。鎌倉市出身。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクションなどを経て、2001年から執筆活動。雑誌、ウエブ媒体などで、働き方や人事・組織の問題、経営学などをテーマに取材を続ける。著書に「ワーキングうつ」「みんなでひとり暮らし 大人のためのシェアハウス案内」(ダイヤモンド社)など。