リオデジャネイロ五輪が閉幕して、3週間近くがたち、現地時間7日にはパラリンピックが開幕しました。また眠れない日が続きそうですね。今回の五輪、数々の名シーンがありましたが、中でも五輪精神を象徴するような場面が、陸上女子5000m予選のレースでありました。

 アメリカのアビー・ダゴスティノ選手とニュージーランドのニッキ・ハンブリン選手が接触して転倒、起き上がれずに泣き出したハンブリン選手に、先に立ち上がったダゴスティノ選手が「立って! ゴールに向かおう!」と声をかけ抱き起こしたのです。その後、脚を負傷していることが分かったダゴスティノ選手を、逆にハンブリン選手が励まし、共に完走しました。今回は、この2人に象徴される「助け合いの心」を起こすホルモンの一つ「テストステロン」についてお話しします。

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奥井識仁

よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長

おくい・ひさひと 1999年東京大学大学院修了(医学博士)後、渡米し、ハーバード大学ブリガム&ウイメンズ病院にて、女性泌尿器科の手術を習得する。女性泌尿器科とは、英語でUrogynecology。“Uro”は泌尿器科、“Gynecology”は婦人科を意味し、“Urogynecology”で、両科の中間にあたる部門という意味がある。都内の複数の大学病院から専門領域の診療に関する相談を受けながら、「よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック」を運営し、年間約800件の日帰り手術を行っている。水泳、マラソン、トライアスロンなどのスポーツ、音楽(サックス演奏)が趣味で、さまざまなスポーツ大会にドクターとして参加している。著書に「人生を変える15分早歩き」「ドクター奥井と走るランニングのススメ」(いずれもベースボールマガジン社)など。