髪の健康相談室

毛が生える?男性型脱毛症薬が効く仕組み

齊藤典充・横浜労災病院皮膚科部長
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治せる!男性型脱毛症治療のいま【前編】

 男性型脱毛症(AGA)は、日本人男性の約30%に発症する脱毛症です。症状の程度には個人差があり、発症すると徐々に進行します。最も重症な場合は、最終的には前頭部から頭頂部のすべての髪の毛が失われますが、10年前に経口薬のフィナステリド(商品名・プロペシア)の使用が認められ、治療が可能となりました。また、今年6月には、デュタステリド(商品名・ザガーロ)という新たな経口薬が登場しています。これらの薬は、飲むと髪の毛が生えるものと思われているようですが、そうではありません。薬の効く本当の仕組みを解説しましょう。

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齊藤典充

横浜労災病院皮膚科部長

さいとう・のりみつ 1993年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局。98~2000年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て14年4月から現職。専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診療の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている。