新・真健康論

自己と外界の境目 皮膚と粘膜

當瀬規嗣・札幌医科大学教授
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 私たちの体の表面は、すべて皮膚に覆われています。皮膚は人の体と外界の境目を決めるものです。表現を変えれば、皮膚から内側が体、つまり“自己”となるわけですが、皮膚はただ単に境目を形作っているだけではありません。

 ポイントは皮膚の内側にある“自己”を形作る物質が外界に向かって失われないように防いでいるということです。皮膚に破綻があれば、組織液や血液が出ていくことはご存じのとおりです。

 さらに、逆に外界から空気を含めたあらゆる物質が“自己”に侵入することも防いでいます。これが達成でき…

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當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。