病気が逃げ出すサプリ指南

緑茶が体にいい人悪い人

丁宗鐵・日本薬科大学学長
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 猛暑が去って、過ごしやすくなってきました。夏から秋への季節の変わり目は、夏の不調を本格的な病気にしないための養生が大切です。サプリメントや健康効果のある機能性成分は、このような時に活用するとよいものです。ただし、体によいと思って摂取していても、自分の体質に合っていないことがあります。これでは、負に傾いた体調を健康な方へと戻そうとしたのに、実際は病気の方に進んでいることになります。健康のために摂取しているものが、自分の体質に合っているのか、見直してみましょう。

 「体によい」と誰もが思っているものの中で、気をつけてほしいと思うものの一つが、緑茶です。嗜好(しこう)品という枠を超えて進化し、健康効果のある飲料が開発されています。最近では、高濃度のカテキンを含む緑茶がトクホ(特定保健用食品)として認められています。緑茶に含まれるカテキンは、植物に含まれる成分であるポリフェノールの一種で、苦みと渋みのもとです。緑茶に含まれる主な成分の中では最も含有量が多く、抗…

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丁宗鐵

日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。