新・真健康論

60兆個の細胞でできている人体は「民主制」

當瀬規嗣・札幌医科大学教授
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 人は細胞でできていて、その数は60兆個とも言われます。人の体の中で、細胞でできていないのは、骨と歯の一部だけです。髪の毛や爪も細胞ではないような気がしますが、これらは、細胞の中に髪の毛や爪の成分が蓄積して、結果として細胞の死骸となったものです。骨と歯は、中に細胞があって、骨や歯の成分をその細胞が作って、周りに放出してたまったものです。なので、肉体はすべて細胞由来と言っていいのです。

 もちろん、60兆もの細胞は、すべて同じなわけではありません、ご存じのように、さまざまな大きさ、形の…

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當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。