
ドクターランナーの初心者向けマラソン講座【1】
金沢マラソンは昨年初めて開催され、今年は2回目。10月23日(日)に開催されます。
古都金沢をまるごと走るこの大会は、歴史的景観や白山連峰を望む田園風景など、沿道の見どころがいっぱい。そしてコースの5カ所に設置されているエイド(給食スポット)は「食べまっしステーション」と名づけられ、置いてある食べ物がおいしいことで、早くも人気を集めています。沿道の応援も力が入っていて、とても楽しい大会です。昨年の第1回大会ではドクターランナーとして、最終グループを医療支援しながら走りました。
今回から全国各地のマラソン大会を想定し、事前準備、けがをせず好記録を目指す走り方、体のアフターケアなどを医師の視点から解説するシリーズを始めます。金沢マラソンを題材にする第1回は、「天候の変化が激しい時のフルマラソンの走り方」というお話です。昨年のレースを実例に解説しましょう。
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奥井識仁
よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長
おくい・ひさひと 1999年東京大学大学院修了(医学博士)後、渡米し、ハーバード大学ブリガム&ウイメンズ病院にて、女性泌尿器科の手術を習得する。女性泌尿器科とは、英語でUrogynecology。“Uro”は泌尿器科、“Gynecology”は婦人科を意味し、“Urogynecology”で、両科の中間にあたる部門という意味がある。都内の複数の大学病院から専門領域の診療に関する相談を受けながら、「よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック」を運営し、年間約800件の日帰り手術を行っている。水泳、マラソン、トライアスロンなどのスポーツ、音楽(サックス演奏)が趣味で、さまざまなスポーツ大会にドクターとして参加している。著書に「人生を変える15分早歩き」「ドクター奥井と走るランニングのススメ」(いずれもベースボールマガジン社)など。