実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

急増する「いきなりHIV」

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
  • 文字
  • 印刷

エイズという病を知っていますか?【4】

 「いきなりエイズ」という言葉をご存じでしょうか。私は次第に市民権を得つつある言葉だと感じていますが、「初めて聞いた」という方もいるかもしれません。もう一つ、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染とエイズの意味の違いはどうでしょう。この違いを患者さんに尋ねられることも、最近減ってきています。このあたりの理解は、一般によく広がってきているのだろうと思います。

 一方、「いきなりHIV」などという言葉はこれまで世の中には存在していません。私が勝手に言い始めた言…

この記事は有料記事です。

残り3378文字(全文3624文字)

谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト