医療プレミア特集

認知症予防と治療の未来

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
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 アルツハイマー病やレビー小体型認知症などの進行性疾患を原因とする認知症にはいまだ根本治療薬がない。近々、画期的な認知症治療薬が開発される可能性はあるのだろうか。日本認知症学会の秋山治彦理事長(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター臨床研究部長)に、未来の認知症予防と治療の姿を語ってもらった。

 −−現状、大半の認知症疾患には根本的な治療薬はありません。今後、開発の可能性はありますか。

 厚生労働省は「2020年までに日本発の認知症根本治療薬の治験開始を目指す」との目標を認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)で掲げています。認知症はいまや世界的な問題です。国際アルツハイマー病協会(ADI)は、認知症を患う人は現在、世界に約4680万人おり、50年には1億3000万人を超えると予測しています。13年に英国ロンドンで行われた「G8認知症サミット」では、世界的な取り組みの強化に注力…

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西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。