病気が逃げ出すサプリ指南

更年期障害になりやすい男性のタイプ

丁宗鐵・日本薬科大学学長
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 意欲や気力が低下してなにもする気がしない。中高年の男性がこのような不調を自覚した時は、「更年期障害」の可能性があります。性機能の低下といった悩みは、人にはなかなか相談しにくいものです。そうした心理を表しているかのように、滋養強壮の健康食品(サプリメントを含む)は、根強い人気があります。しかし、インターネットで購入した製品では、健康被害が報告されています。更年期という節目を迎えた時、落ち着いて自分の体と向き合いたいものです。健康食品の注意点と予防対策を知っておきましょう。

 男性の更年期障害は、男性ホルモンの大部分を占めるテストステロンの減少が原因です。初期症状は性機能の低下が多く、性欲の低下、ED(勃起不全)が典型的な症状です。この他には、抑うつ、不安、イライラなどの精神的な症状や、疲労感、頭痛、肩こりといった身体的な症状も表れます。加齢に伴う男性ホルモンの低下によって、さまざまな症状が生じることから、医学的には「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」という…

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丁宗鐵

日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。