新・真健康論

高すぎも低すぎも良くない血糖値

當瀬規嗣・札幌医科大学教授
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 忘年会シーズンですね。食べ過ぎたり、運動不足になったりして、血糖値が気になる人も多いかもしれません。血糖値を知ることがなぜ大切なのかをお話ししたいと思います。

 私たちの体をつくる細胞は、常にエネルギーを消費してさまざまな反応を起こし、それによって私たちは生きています。従って、細胞にエネルギーを供給することは極めて大事です。細胞のエネルギー源は、直接的にはアデノシン三リン酸(ATP)という物質です。しかしATPは非常に壊れやすく、貯蔵には不向きです。食べ物からATPを摂取しようとしても、調理や消化吸収の過程で、ほとんどが壊れてしまいます。

 そこで、細胞に必要なエネルギーを、もっと安定した物質に求める必要があります。地球上のほとんどの生物…

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當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。