どう知る?どう使う?健康・医療情報

「まとめサイト」問題で改めて問われる情報の質

北澤京子・医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授
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夫婦の会話

妻「ねえ、シミには○○がいいんですって。知ってた?」

夫「そんなこと知らないよ、そもそも○○って何?」

妻「南米原産の果物だそうよ」

夫「どれどれ……(スマホで検索)、○○のまとめサイトがあったよ」

妻「ね、シミにいいって書いてあるでしょ」

夫「うん……でも、これって確かな情報かな?」

WELQの記事公開中止で分かった三つの問題

 ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する健康・医療情報のキュレーション(まとめ)サイト「WELQ(ウェルク)」は、記事の信頼性に問題があるとの指摘を受け、11月29日にすべての記事を非公開にしました。キュレーションサイトは、てっとり早く情報を得られる便利さから人気です。しかしWELQでは、その便利さと引き換えに、肝心の情報の「質」をないがしろにしていました。

 なぜこのような事態に至ったのでしょうか。私は大きく三つの問題があったと思います。

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北澤京子

医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授

きたざわ・きょうこ 医療ジャーナリスト、京都薬科大学客員教授。著書に「患者のための医療情報収集ガイド」(ちくま新書)、訳書に「病気の『数字』のウソを見抜く:医者に聞くべき10の質問」(日経BP社)、「過剰診断:健康診断があなたを病気にする」(筑摩書房)