無難に生きる方法論

平幹二朗さんにみる理想の「逝き様」

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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 年の瀬も近いので、今年印象深かった話題、名優の平幹二朗さん逝去を考えてみたい。今年10月、1人暮らしの平さんと連絡がつかないことから俳優で長男の平岳大さんが訪れたところ、浴槽にて心肺停止の状態で発見されたそうである。享年82であった。

冬場に増える入浴中の死亡事故

 国民生活センターの調査では、冬、特に12月と1月の入浴中に死亡事故が多く、交通事故の死亡者(2015年は4117人)の3倍以上、年間1万4000人の方が入浴中に亡くなっていると推定されている。しかも、65歳以上の高齢者が85%で、その中で65~74歳が約27%であるのに対し、75歳以上が約73%と圧倒的に多くなっている。

 原因として考えられるのが、入浴前後の血圧の急激な変化(ヒートショック)である。冬は脱衣場や一番風呂…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。