医療プレミア特集

事故が起きたらどうする?「夏合宿」の危機管理

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小座野容斉撮影
小座野容斉撮影

スポーツで起きる脳の外傷【2】

 前回から引き続き、聖マリアンナ医科大学スポーツ医学講座の藤谷博人准教授に、コンタクト系スポーツで起こる脳の外傷(頭部外傷)について聞いた。事故を起こしやすい状況に、学生スポーツにはつきものの「夏合宿」があるという。原因はどこにあり、どんな注意が必要なのか。

体力的に未熟な下級生に集中する深刻な事故

 --年齢や体格などで脳の外傷の事故を起こしやすい選手のタイプはありますか。

 急性硬膜下血腫のような重症例は、下級生や競技経験が浅い選手に集中しています。アメリカンフットボールの関東大学リーグ、1991~2009年の統計では、急性硬膜下血腫などの重症例、全20例のうち、4年生の発症はゼロなのに対し、1、2年生ははっきりしているだけでも15例を占めます。アメリカンフットボールは大学から始める人が多いので、下級生で体力的に未熟な人が起こしやすいという結果が出ています。

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