医療プレミア特集

がんサバイバーの記者が体感した課題とは

吉永磨美・毎日新聞 医療プレミア編集部
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 がん患者や医療従事者に取材を重ね、がんサバイバーを取り巻く現在の課題や現状を追った毎日新聞連載をまとめた単行本「乳がんと生きる~ステージ4記者の『現場』」(毎日新聞生活報道部著、毎日新聞出版刊)が、2016年秋に出版されました。連載は、8年前に乳がんの診断を受け、今も治療中の三輪晴美記者を中心に進められました。がんの当事者として臨んだ長期取材を通じて見えた、がんの患者や治療を取り巻く課題を、三輪記者に聞きました。【編集部・吉永磨美】

 --この本では、三輪さん自身の病状について、発症から現在に至るまでの経過が克明に記されていますね。

 私は、08年11月、44歳になった頃に乳がんであることが分かりました。化学療法を行った結果、がんが画像上、胸などから消えて、翌年11月に職場に復帰しました。しかし治ったわけではなく、8年たった今も3週間おきに分子標的薬の点滴を受けていますし、1日1錠、ホルモン剤を服用しています。この本には、16年2月に受けたPET検査で、骨に残ったがんについて、「左恥骨転移の集積はやや増強」という結果が出たこと…

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吉永磨美

毎日新聞 医療プレミア編集部

よしなが・まみ 1972年生まれ。98年に毎日新聞社入社。横浜支局、東京本社地方部、社会部、生活報道部などを経て、2016年4月から現編集部。近年は「おんなのしんぶん」や連載「ガラスの天井」を担当しながら、女性や難聴など見えない障害をテーマに記事を執筆してきた。