新・真健康論

胸やけは食道の黄信号

當瀬規嗣・札幌医科大学教授
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 私たちが口にする食べ物や飲み物は、胃に送り込まれ、消化されます。食べ物や飲み物が、のどから胃に入るまでに通過する管状の器官を食道といいます。文字通り、食べ物の通り道であるわけで、のみ込んだ食べ物は15~20秒程度で食道を通過して胃に入ります。飲み物はもっと速くて、数秒程度です。つまり、食道に食べ物がとどまることはなく、食道の中は通常は空っぽです。空気もありませんので、食道は平たくつぶれています。

 食べ物が食道を通過する際、単に重力で下に落ちていくのではありません。食道の壁の筋肉が動いて、食べ物…

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當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。