40代からのアクティブ体づくり講座

終末期リハビリで前向きに生きる力を

萩野浩・鳥取大学教授
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リハビリテーションで「全人間的復権」【4】

 がんなどで、死期が迫る終末期の患者さんにもリハビリテーション(リハビリ)が行われていることは知っていますか? 生きていくために機能回復・維持を目的にする「リハビリ」と「終末期」の組み合わせは、一見矛盾するように見えますが、それは違います。リハビリは、このシリーズの初回「機能回復だけではないリハビリの役割」で説明したように、患者さんのQOL(Quality Of Life=生活の質)を最大限に引き上げ、「人間としての尊厳」を保つことを目指すものです。終末期においてもそれは、変わりありません。さらに、終末期のリハビリでは、機能の回復や維持ばかりではなく「最期まで生きる力を持ち続ける」という見えない効果も期待されています。シリーズの最終回は、終末期の患者さんに対するリハビリについて、あり方や意義について紹介します。

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萩野浩

鳥取大学教授

はぎの・ひろし 1982年鳥取大学医学部卒業。同学部整形外科助手、講師、付属病院リハビリテーション部長などを経て現在、医学部保健学科教授(付属病院リハビリテーション部長兼務)。専門は骨粗しょう症、関節リウマチ、運動器リハビリテーション。特に骨粗しょう症治療の経験が深く、国際骨粗鬆(しょう)症財団(IOF)アジア太平洋地域代表、日本骨粗鬆症学会理事など要職を務める。保健師、看護師、臨床検査技師などを対象に骨粗しょう症診療のコーディネイター役「骨粗鬆症マネージャー」を養成する日本骨粗鬆症学会のレクチャーコースでは講師役も務める。著書に「骨粗鬆症治療薬の選択と使用法―骨折の連鎖を防ぐために」(南江堂)など。