北海道大学COI 食と健康最新レポート

食糧難も肥満も解決? アカモクの可能性

医療プレミア編集部
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 文部科学省のセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムに採択された北海道大学の「食と健康の達人」拠点では、北海道の豊かな自然から生み出された農産物や海産物などの「食の恵み」を核に、最新の医学的知見やIT技術を用いて、さまざまな食や健康に関する製品やサービスを生み出している。その一つが、北海道など日本近海で採れる海藻を生かした製品作りだ。特にワカメやコンブと同じ褐藻のアカモクに着目し、水産学部を中心に研究プロジェクトを進めている。新連載「北海道大学COI 食と健康最新レポート」では、このアカモクのプロジェクトを皮切りに、北海道大学COIの食に関する取り組みとさまざまな食品が持つ豊かな可能性を紹介する。【編集部・吉永磨美】

 「日本人が長寿で健康である理由の一つが海藻だと言われ、世界的にも注目されている」

 海藻の将来性について熱く語るのは、同大大学院水産科学研究院の宮下和夫教授だ。アカモクの研究を10年以上続けている。宮下教授は「海藻は、茎や葉がある陸上植物と違い、全体が同じ成分でできているため捨てるところがない」とその特長を説明する。さらに、陸上植物と同様に光合成を行うため、海藻の繁殖は二酸化炭素(CO2)削減にもつながり、「環境問題にも対応した存在だ」と言う。

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