大人のためのスキンケア講座

赤ちゃんと大人、ここが違う「脂漏性皮膚炎」

角田美英・かくた皮膚科クリニック院長
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 頭皮や髪の生え際、眉間(みけん)、眉毛、鼻のわきや耳などに赤い湿疹ができる。フケが異常に多くなった--。こんな症状があったら脂漏性皮膚炎かもしれません。脱毛症の原因にもなる脂漏性皮膚炎の早期発見のポイントと効果的な対策について、2回にわたって紹介します。

 脂漏性皮膚炎は皮膚のうち脂の分泌が多いところに赤い湿疹が出るものをいいます。また、鱗屑(りんせつ=一般的にいうフケ)といって、皮膚の表皮がはがれたものが落ちてきます。症状はわきの下や胸などにも表れやすく、赤ちゃんから大人まで幅広い年齢で発症しますが、中でも多いのが赤ちゃんと30代の男性です。

 赤ちゃんが発症するものは乳児脂漏性皮膚炎と呼ばれており、大人のものとは区別されています。乳児脂漏性皮膚炎の原因は皮脂です。生まれたばかりの赤ちゃんは、男女どちらにもお母さんから受け継いだ男性ホルモンのテストステロンの影響が残っています(女性にも男性ホルモンが存在します)。男性ホルモンには皮脂腺を増殖させる働きがあります。赤ちゃんは新陳代謝がさかんなこともあって毛穴に脂が増え、汗などとあいまって皮…

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角田美英

かくた皮膚科クリニック院長

かくた・みえ 東京都出身。1988年東京医科歯科大卒業。当初は内科医局に入局するが、皮膚科への転身を決意し、92年順天堂大皮膚科学教室入局。先天性表皮水疱症という難病の研究を行う一方、皮膚科全般の研さんを積んだ。美容皮膚科の専門クリニックで一般皮膚科とは異なる体系の技術、知識を学んだ後、09年に開業。特にニキビ治療と育毛治療の経験が豊富で、医師対象のセミナー等で講師を務めることも多い。美容皮膚科については科学的エビデンス(根拠)があり、効果が実証されている方法のみ取り入れている。かくた皮膚科クリニックウェブサイト