病気を知るDr.堀江重郎の健康羅針盤

「キス」ホルモンで生まれる人の絆

堀江重郎 / 順天堂大学教授

ロボットとの会話で「絆」は感じられる?

 ロボットPepper君が、病院や公共の場所の案内など多くの場所で見られるようになってきました。ソフトウエアの開発が進み、当意即妙の応答もヒトの会話以上に幅広く、また感情も表現できるロボットも登場し、社会の中に自然に溶け込んでいます。Pepperは反復動作をしても疲れないので、同じ内容の説明を多くの人に行うといった作業の現場で威力を発揮しています。医学的には、たとえば認知症ケアの現場でも根気よく、認知症の方と会話を継続できます。過去の記憶を想起する、回想することも認知症の治療の一環ですが、むしろヒトの職員よりもPepperは飽きず、疲れずに、作業を支援できるといった報告もあります。

 さて、社会の中で私たちが行っている「やり取り」の多くは、Pepper君「のようなもの」で間に合って…

この記事は有料記事です。

残り1804文字(全文2167文字)

24時間100円から読める新プラン!詳しくは こちら

いますぐ購読する

または

毎日IDでログイン
堀江重郎

堀江重郎

順天堂大学教授

ほりえ・しげお 順天堂大学大学院教授、泌尿器科医。1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得し、国立がんセンター中央病院などを経て、42歳で帝京大学医学部主任教授に就任。日本初の男性外来であるメンズヘルス外来を開設。2012年より現職。手術ロボット・ダヴィンチを駆使した前立腺、腎臓手術のトップランナーであると同時に、アンチエイジングと男性医学、腎臓学の研究に没頭している。中高年男性をハツラツとさせるのが生きがい。日本メンズヘルス医学会理事長、日本抗加齢医学会副理事長。著書に「ヤル気がでる!最強の男性医療」(文春新書)、「男性の病気の手術と治療」(かまくら春秋社)ほか。

イチ押しコラム

無難に生きる方法論

あなたの“のぼせ、動悸、発汗”は「不安障害」かも

 先日、更年期症状で長年漢方治療を受けていた患者さんが診察に来られた。のぼせや頭痛、動悸(どうき)、発汗がひどいので、更年期症状と…

旅と病の歴史地図
サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で初戦のコロンビア戦に勝利し、喜び合う日本の選手たち=ロシア・サランスクで2018年6月19日、長谷川直亮撮影

サッカーW杯 ロシアで観戦ならダニと麻疹に注意

 ロシアでサッカー・ワールドカップ(W杯)が開幕し、各地で熱戦が繰り広げられています。ロシアはユーラシア大陸にまたがる広大な国です…

Dr.林のこころと脳と病と健康
絵=画家・絵師 OZ-尾頭-山口佳祐(http://oz-te.com)

自己愛性パーソナリティー障害から出る危険なうそ

 ◇うそつきは病気か【2】 自分を実際よりよく見せるためのうそは誰でも多少はつきますが、自己愛性パーソナリティー障害の人は、とても…

人類史からひもとく糖質制限食

「大量飲酒+喫煙指数20以上」で食道がんリスク増大

 今回は、「酒」と「たばこ」と「食道がん」のお話です。この三つの関係について、興味深い研究結果を見つけたのでご紹介しましょう。糖質…

医をめぐる情景
主演の杉村春子さん(左)と、新藤兼人監督の妻で共演の乙羽信子さん(右)

「午後の遺言状」新藤兼人監督が描いた“老い”

 ◇映画「午後の遺言状」(1995年) 久しぶりに会った親友が認知症になっていて、あなたのことがわからなくなっていたら、あなたはど…

超高齢化時代を生きるヒント
健康福祉センターの食事会に集まった地域の高齢の人たち

大切な人のため「胃瘻で生きる」愛もある

 これまで、高齢化の話や成年後見のこと、介護サービスのことをいろいろ書いてきました。今回は、みなさんの将来に必ず起きることについて…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア