開眼!ヘルシーアイ講座

タイプ別ドライアイ治療法

戸田郁子・南青山アイクリニック院長
  • 文字
  • 印刷

 パソコンやスマートフォンの普及などで、どの年代でも生じるドライアイ。前回は目(角膜)の表面を守っている涙のしくみや、ドライアイの原因と診断法などを説明しました。ドライアイの治療は点眼治療が基本ですが、他にも複数の治療法があります。それぞれの方法を、前回に引き続き南青山アイクリニック(東京都)の戸田郁子院長に聞きました。

 点眼薬のうち、処方箋がなくても薬局などで購入できる人工涙液(商品名・ソフトサンティアなど)は、成分が生理食塩水に近く、不足した涙液の補充のために使います。軽度のドライアイには効果がありますが、保湿時間はそう長くはありません。一方、医療機関では多くの場合、保湿効果がより高いヒアルロン酸点眼薬(商品名・ヒアレイン)が処方されます。角膜や結膜にできた傷を治す効果もあり、ドライアイ治療で最も代表的な点眼薬です。

 涙の安定性が悪く蒸発が早い「蒸発亢進(こうしん)型」のドライアイには、涙の成分のうち水分を角膜に定着させるムチンの分泌を促すジクアホソル点眼液(商品名・ジクアス)が有効な場合もあります。また、同じくムチンを増加させるムコスタ点眼液(商品名・レバミピド)は、ムチンを産生するゴブレット細胞を増やして涙の状態を安定させ、角膜の傷を修復します。

この記事は有料記事です。

残り1523文字(全文2058文字)

戸田郁子

南青山アイクリニック院長

とだ・いくこ 筑波大学卒業、東京慈恵会医科大学眼科、慶應義塾大学眼科学教室に入局。ハーバード大学眼研究所でドライアイの重症型であるシェーグレン症候群の基礎研究に従事した後、97年から南青山アイクリニック院長。専門はレーシックを含む屈折矯正手術。