無難に生きる方法論

定年男性が陥る「三悪行」を避けるには

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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国家公務員でも不安な定年後

 文部科学省が、元高等教育局長の早稲田大への天下りをあっせんした疑いが浮上した問題で、同省が公表した最終調査報告書によると、天下りあっせんなど国家公務員法違反が計62件確認されたという。これにからみ、事務次官や教授が退職したほか、文科省は人事課長経験者など計18人の現職職員について停職や減給などの懲戒処分とした。2008年施行の改正国家公務員法で人事課などの職員が他の職員やOBの再就職をあっせんしたり、職員本人が在職中に職務と利害関係のある企業などに求職活動をしたりすることが禁じられた。もちろん、補助金を渡す立場の人間が、受け取る側に天下りするのは問題ではある。しかし問題の背景には、規制強化で定年が近づいた職員の行き先が厳しくなっていることがあるようだ。

 以前なら最高位の事務次官が決まれば、近い年齢の職員は退職してしかるべき職に天下りしたものであるが、…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。