医療プレミア特集

初代発見!座ってもできるラジオ体操第3

鈴木敬子・毎日新聞 医療プレミア編集部
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 2013年に龍谷大の安西将也教授(公衆衛生学)らの手によって再現されたラジオ体操第3。安西教授らはこのほど、「初代ラジオ体操第3」(初代第3)を復刻した。実は、13年に復活した第3は“2代目”であり、“初代”が存在していたのだ。初代第3は高齢者など膝や腰に課題を抱える人も座ったままできるのが特徴で、介護予防、ロコモティブ(=ロコモ)症候群(運動器の障害により、立つ、歩くなどの移動機能が低下した状態)予防に効果が期待できるという。

 ラジオ体操は1928年、国民の健康増進を目的に「国民保健体操」(初代ラジオ体操第1)としてラジオ放送されたのが始まりだ。32年に「初代ラジオ体操第2」、39年に「大日本國民体操」(初代第3)が放送された。しかし、第二次世界大戦後の46年、連合国軍総司令部(GHQ)の干渉などで初代ラジオ体操第1、2、3は放送中止に追い込まれ、同年、すぐに2代目ラジオ体操第1、2、3が作られたが、戦後の混乱などによって1年あまりで放送が終了。その後、51年に3代目ラジオ体操第1(現第1)、翌年に3代目ラジオ体操第2が放送され、これが現在多くの人に親しまれている。

 安西教授が同大の井上辰樹教授(運動生理学)とともに復刻した2代目第3は、両手・両足を広げて跳び上がるなどダイナミックな動きが特徴で、研究では平均心拍数が現第1より20回以上も上昇した。「幻の第3」と評判を呼び、普及するにつれ、高齢者らから「座ったままできる“第3”はないのか」といった問い合わせや、「(2代目)第3と組み合わせてできる別の体操があるといい」という要望が多数、安西教授らのもとに寄せら…

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鈴木敬子

毎日新聞 医療プレミア編集部

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜・川崎支局を経て、15年5月からデジタルメディア局。