病気が逃げ出すサプリ指南 フォロー

女性の更年期対策 サプリ使用のリスク

丁宗鐵・日本薬科大学学長

 更年期は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが急激に減少します。最近は、「女性ホルモンを増やす」効能があるとして売り出しているサプリメントや健康食品を利用して、更年期のさまざまな症状を緩和したいと思っている女性が多いようです。アンチエイジングに対する関心の高まりから、これらの食品は、しばしば美容や若返りを期待して使われていますが、効果がはっきりしないなどのリスクがありますので、使用する際には注意しましょう。

この記事は有料記事です。

残り1710文字(全文1917文字)

日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。