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その息切れの原因は?「肺高血圧症」市民講座 6月17日/東京

医療プレミア編集部
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 何らかの原因で、心臓から肺に向かう「肺動脈」の血圧が高くなる希少難病「肺高血圧症」をテーマにした市民公開講座「『息切れ』を感じているあなたへ~『肺高血圧症』でもおこるって知っていますか?~」(第2回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会主催、毎日新聞社共催)が2017年6月17日(土)、東京都千代田区の砂防会館別館で開かれます。肺高血圧症は、初期の自覚症状がないため、気付かぬうちに重症化することがあるうえ、放置すると発症から数年で命を落とす可能性もある危険な病気。講座では診療、研究の両面で、国内の中心的な役割を果たしてきた3人の専門医が、病気のメカニズムから最新の治療法まで詳しく紹介します。

 私たちの体を流れる血液の循環経路は、体循環(左心室→大動脈→全身の臓器など→大静脈→右心房)と、肺循環(右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房)の2系統に大別できます。このうちの肺循環で、心臓から肺に血液を送る「肺動脈」の血圧が高くなるのが、肺高血圧症です。血圧が上がる直接の理由は、肺の中の細い血管が細く、狭くなって、血流が悪くなること。血液が通りにくい肺に対して、心臓はより強い圧力をかけて血液を送ろうとするため、血圧が上がるわけです。しかしなぜ血管が細くなるのかなど、根本的な発症メカニズムは分かっていません。

 肺高血圧症にはいくつかの種類があります。代表的なものとしては、まず「肺動脈性肺高血圧症(PAH)」。肺の血管の内側にある細胞(血管内皮細胞)の層が分厚くなり、血管内が異常に狭くなるタイプで、国内の推定患者数は約3000人とされています。次に「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)」で、こちらは血管内にできた血のかたまりが、肺動脈をふさぐことで起きます。いずれも女性に多く、厚生労働省の難病に指定さ…

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