40代からのアクティブ体づくり講座

椎間板ヘルニア?しびれで気付く首の病気

萩野浩・鳥取大学教授
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 シリーズ1、2回目では、肩に強い痛みが出る疾患を取り上げました。続いて、首の疾患について紹介します。首の骨、頸椎(けいつい)の疾患は、手や足に痛みやしびれ、まひが出て、生活に困るという症状で気付くケースが多いようです。今回は加齢によって頸椎が変化し、神経に影響を及ぼす「頸椎症性脊髄(せきずい)症」と、中高年の男性を中心に見られる「頸椎椎間板ヘルニア」について、原因や治療法を説明します。

 実は、昨年、整形外科医である私自身が「頸椎椎間板ヘルニア」になりました。左手に痛みとしびれを感じ、MRIとCTで調べたところ、5番と6番の椎骨の間にある椎間板がヘルニアであることが分かりました。飛び出た椎間板が左手に通じている神経の一部を圧迫していたのです。

 疾患の話に入る前に、「背骨」について簡単に説明します。頸椎はブロックのような椎骨が七つ縦に重なっています。私の場合、上から数えて5番目と6番目の椎骨の間でヘルニアが起きました。

 頸椎の下には、椎骨が12個連なった胸椎と5個の腰椎が続き、その下に仙骨と尾骨がつながっています。頸椎から尾骨までを「脊柱」といいます。いわゆる背骨です。手足につながっている神経を保護し、体全体を支える役目があります。一つ一つの椎骨を細かく見てみると、「椎体」と「椎弓」の2ブロックに分かれています。その二つが抱き合う形で椎骨を形成しています。

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萩野浩

鳥取大学教授

はぎの・ひろし 1982年鳥取大学医学部卒業。同学部整形外科助手、講師、付属病院リハビリテーション部長などを経て現在、医学部保健学科教授(付属病院リハビリテーション部長兼務)。専門は骨粗しょう症、関節リウマチ、運動器リハビリテーション。特に骨粗しょう症治療の経験が深く、国際骨粗鬆(しょう)症財団(IOF)アジア太平洋地域代表、日本骨粗鬆症学会理事など要職を務める。保健師、看護師、臨床検査技師などを対象に骨粗しょう症診療のコーディネイター役「骨粗鬆症マネージャー」を養成する日本骨粗鬆症学会のレクチャーコースでは講師役も務める。著書に「骨粗鬆症治療薬の選択と使用法―骨折の連鎖を防ぐために」(南江堂)など。