
人類の大好物、甘みを考える【後編】
甘みの「もと」、甘味料は大きく分けて、天然甘味料と人工甘味料の二つに分類できます。前回は、天然甘味料の蜂蜜や砂糖と、人類とのかかわりの歴史について述べました。人類の甘味料に対する執着はなかなかのもので、太らない甘味料や血糖値を上げない甘味料を求めてこれまで、さまざまな努力がなされてきました。その結果、生まれた人工甘味料について、今回は詳しく見ていきます。
まず天然甘味料を含む甘味料全体を整理しましょう。
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高雄病院理事長
えべ・こうじ 1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所(現京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)などを経て、78年より医局長として一般財団法人高雄病院(京都市)に勤務。2000年理事長に就任。内科医、漢方医。糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア。自身も02年に糖尿病であることが発覚し、実践して糖尿病と肥満を克服する。これまで高雄病院などで3000人を超える症例を通じて、糖尿病や肥満、生活習慣病、アレルギーなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明し、数々のベストセラーを上梓している。
連載:人類史からひもとく糖質制限食
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