医療プレミア特集

高精度セルフチェックで熱中症の危険回避

吉永磨美・毎日新聞 医療プレミア編集部
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 気象状況や年齢、活動量に応じて出る汗の量や体温の上昇を予測し、「現在のあなたの熱中症危険度」という個別のリスク判断が簡単にできるウェブサービス「熱中症セルフチェック」が4月、公開された。日本気象協会などが展開する「熱中症ゼロへ2017」プロジェクトの一環として、このほど毎日新聞東京本社(東京都千代田区)の毎日ホールで開かれたシンポジウムでは、このサービスの技術監修を担当した平田晃正・名古屋工業大学教授(生体医工学)が講演。サービスの特徴や、背景にある人体シミュレーションモデルの研究について解説した。内容を紹介する。

 平田教授が専門とする「生体医工学」とは、医学と工学を融合した研究分野だ。平田教授はこれまで、コンピューターの中にプログラムとして作った精巧な人体シミュレーションモデルを使い、物理的負荷がかかった時に人体に起きる応答を予測する技術を研究、開発してきた。例えば、人体が雷の直撃を受けた時の電流の流れ方や体温上昇の過程を再現した研究は、「落雷を受けた時の死因」を初めて解明したとして話題を呼んだ。

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吉永磨美

毎日新聞 医療プレミア編集部

よしなが・まみ 1972年生まれ。98年に毎日新聞社入社。横浜支局、東京本社地方部、社会部、生活報道部などを経て、2016年4月から現編集部。近年は「おんなのしんぶん」や連載「ガラスの天井」を担当しながら、女性や難聴など見えない障害をテーマに記事を執筆してきた。