開眼!ヘルシーアイ講座

ドライアイの改善・予防に効くセルフケア

戸田郁子・南青山アイクリニック院長
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 パソコン作業など目を酷使する生活や加齢により、あらゆる年齢層で訴えの多いドライアイ。前回は眼科医で行うドライアイ治療について紹介しました。症状の改善には患者さん自身で簡単に行えるセルフケアも有効です。日常生活で気を付けたい予防のポイントとあわせて、引き続き南青山アイクリニック(東京都)の戸田郁子院長に聞きました。

 ドライアイシリーズの前編で、最近増えてきたドライアイの原因に、油を分泌して涙の蒸発を防ぐ「マイボーム腺」の詰まりがあるとお伝えしました。このタイプの患者さんは、まずマイボーム腺の詰まりを防ぐために、詰まりの原因となるアイラインやマスカラなどの化粧を日々、きちんと落とすことを心がけましょう。目の周りは化粧品だけでなく、フケ、目やに、顔の皮脂、ほこりなどが付着しやすい部位です。それらは詰まりの原因になるだけでなく、まつ毛の根元周辺に生息して、かゆみや炎症を引き起こす小さなダニのえさになることもあります。対策は、目元を清潔に保つこと。目元専用のシャンプーなども開発されていて、まつ毛の根元を洗浄することでマイボーム腺の詰まりを解消することができます。また蒸しタオルや市販の温熱効果のあるアイマスクでもマイボーム腺に詰まった油を溶かすことができます。温めると目の周りの血行がよくなるので、疲れ目の改善効果もあります。

 加齢もドライアイの原因ですから、アンチエイジングのために抗酸化物質を取ることも大切にしましょう。食事だけでなく、サプリメントで効率よく取るのもお勧めです。特にビタミンC、目の網膜の黄斑(中心部分)や水晶体にも存在するルテイン、ポリフェノールの一種であるアントシアニンなどには強い抗酸化力があります。最近は涙の分泌量を増やす作用がある乳酸菌株が特定され、これらをバランスよく配合した目のためのサプリも…

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戸田郁子

南青山アイクリニック院長

とだ・いくこ 筑波大学卒業、東京慈恵会医科大学眼科、慶應義塾大学眼科学教室に入局。ハーバード大学眼研究所でドライアイの重症型であるシェーグレン症候群の基礎研究に従事した後、97年から南青山アイクリニック院長。専門はレーシックを含む屈折矯正手術。