無難に生きる方法論

寿命まで働かされるのは損なことか?

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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元気な高齢者は「社会保障を支える側」に?

 自民党の1億総活躍推進本部は高齢者が働ける環境を整備し、現在60~70歳の範囲内で選択可能な年金受給開始時期について、希望者には71歳以上も選択できるよう制度を見直すことを提言した。国民年金は65歳を基準に、受給開始時期を繰り上げれば減額、繰り下げれば増額する仕組みである。現在は60歳までの繰り上げと70歳までの繰り下げが選択できるが、繰り下げ受給をさらに71歳以上にも広げることで、働くことが可能な高齢者は社会保障を「支える側」になってもらい、国の年金財政の安定を目指すという。

 以前紹介したように日本老年学会と日本老年医学会は今年1月、高齢化のイメージを改めて明るく活力のある…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。