健康をつくる栄養学のキホン

健康にいい「昔ながらの和食」の幻想

成田崇信・管理栄養士
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 「日本人の腸は欧米人に比べて長い」という話を聞いたことはありますか? 子どもの頃、私も学校の先生や親などから、「昔から穀物中心で菜食を続けていた日本人は、食物繊維を消化するために腸が長くなった」という話を聞かされたことがあります。「なるほど、人間の身体はよくできている」と感心したおぼえがあります。この説を基に、「腸が長いから日本人の体形は欧米人に比べて、『胴長短足』なのかもしれない」と納得してしまいそうです。

 「昔から穀物中心で菜食ばかりだったから、日本人の腸は長い」という説を検証してみたいと思います。まず…

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成田崇信

管理栄養士

なりた・たかのぶ 1975年東京生まれ。社会福祉法人で管理栄養士の仕事をするかたわら、主にブログ「とらねこ日誌」やSNSなどインターネット上で食と健康関連の情報を発信している。栄養学の妥当な知識に基づく食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)を執筆。共著に「各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと」(メタモル出版)、監修として「子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ」(オレンジページ)などに携わっている。