どう知る?どう使う?健康・医療情報

厳密評価を可能にする「ランダム化」

北澤京子・医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授
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先生と生徒の会話

先生「数学のテストの平均点は、A組80点、B組65点だった」

生徒1(B組)「A組に負けるなんて、悔しい!」

生徒2(B組)「前回のテストは僕らの方が良かったのに……」

生徒3(A組)「実は、前日に授業でやった問題がテストに出たんだ」

生徒1、2「なぁんだ、僕らとは条件が違っていたんだね」

PICOのCがなければ証明できない!

 前回は「クランベリージュースを飲むと膀胱(ぼうこう)炎が予防できるのか?」という疑問に答えてくれる情報を探しました。しかし、そもそも、クランベリージュースに膀胱炎を予防できるのか、言い換えれば予防効果があるのかどうか、どうやって調べればよいのでしょうか? もし私(仮に20歳の女性とします)が、クランベリージュースを毎朝1杯ずつ飲んだとして、向こう1年間膀胱炎が起こらなければ、クランベリージュースが膀胱炎の予防に有効だといえるのでしょうか?

 ここでPICO(ピコ)を思い出しましょう。この疑問のPICOは、

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北澤京子

医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授

きたざわ・きょうこ 医療ジャーナリスト、京都薬科大学客員教授。著書に「患者のための医療情報収集ガイド」(ちくま新書)、訳書に「病気の『数字』のウソを見抜く:医者に聞くべき10の質問」(日経BP社)、「過剰診断:健康診断があなたを病気にする」(筑摩書房)