
立ち姿の老化が顔のたるみも引き起こす
6月初旬、日本抗加齢医学会総会が東京で、日本皮膚科学会総会が仙台で、同日に開催され、東京-仙台を往復し、レーザー治療やアンチエイジングをテーマに、5本の講演を行いました。私は、日々の仕事ではかかとの低い靴を履いていますが、学会となると登壇するため、少しおしゃれをしてハイヒールを履くことも多くなります。しかし、今回ばかりは帰り道に足がむくみ、窮屈なヒールの中で足指が悲鳴を上げていました。
さて、人間は加齢と共に姿勢が悪くなり、独特の立ち姿になります。頭は前に傾き、膝が曲がり、腰が後ろにひけて重心も背中側になります。その大きな要因は、腹筋、大腰筋、大腿(だいたい)四頭筋、下腿三頭筋(ヒラメ筋、腓腹<ひふく>筋)などの筋肉の衰えです。実はハイヒールを履いて歩くと、これと同じ姿勢になります。悪い姿勢を続けていると、体にゆがみを生じます。特に頭が前に傾く姿勢は、頬のたるみを引き起こし、顔…
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湘南藤沢形成外科クリニックR総院長
やました・りえ 2018年4月から湘南藤沢形成外科クリニックR総院長。外傷や再建、腫瘍など形成外科の診療はもちろんのこと、子供のあざやしみなどのレーザー治療では定評があり、多くの講演や教育を行っている。最近では、幹細胞を用いた乳房再建を行い、ウーマンライフのQOLの向上にも努めている。趣味と実益を兼ねたライフワーク「癒やしと美肌」への探究心は、1泊3日の過激な海外出張へも駆り立てる。信条は「気になるものは、まず自分で試す」。前職は湘南鎌倉総合病院の形成外科・美容外科部長、形成再生医療センター長。湘南藤沢形成外科クリニックR
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