医療プレミア特集

赤ちゃん100人に1人に起きる 先天性心疾患

鈴木敬子・毎日新聞 医療プレミア編集部
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 100人に1人の割合で生まれるとされる先天性心疾患の子どもたち。年間約1万人の赤ちゃんが心臓に何らかの病気をもって生まれてくるが、その症状や治療法は多様で、疾患や病態に関する社会の認知度は決して高いとは言えない。どのような病気で、疾患が見つかった場合にどのような経過をたどるのか。こうした先天性心疾患の基礎的な知識や、生まれつき心臓病を抱える子どもたちやその家族を支えていく上での社会的な課題などについて、日本小児循環器学会理事長の安河内聰・長野県立こども病院循環器センター長に聞いた。2回にわたって紹介する。

 --なぜ100人に1人の割合で先天性心疾患の子どもが生まれるのでしょうか。

 原因はさまざまで、単一の遺伝子だけでなく、複合的な多因子で起こるといわれています。いろいろな発生の段階でちょっとしたプログラミングのずれが起こり、心臓の本来閉じるべきところに穴が開いたり、開くべき弁が閉まったりということが生じます。遺伝子が特定されているものもありますが、多くははっきりしていません。ただし、出生数に関係なく、一定の比率で生まれてくることは事実です。

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鈴木敬子

毎日新聞 医療プレミア編集部

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜・川崎支局を経て、15年5月からデジタルメディア局。