誰も言わない うつの本音

夫の嫌がらせで妻のうつ 独り悩まず相談を

西川敦子・フリーライター
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 夫婦関係は、あらゆる人間関係の中でもっとも濃い。それだけに、パートナーの言動は、精神的に大きな影響力を持つ。夫とうまくいかず悩んだ揚げ句、うつ病のような症状(抑うつ症状)を抱えるようになる妻たちも多いという。夫の精神的暴力から離婚し、同じような立場にある女性たちの支援活動を行う熊谷早智子さんに話を聞いた。

 ブラック企業などで相次ぐ「職場のうつ病」に注目が集まっています。その一方、あまり目を向けられないのが「家庭のうつ病」。夫から、無視する▽暴言を吐く▽脅す▽恥をかかせる▽他人に悪口を言う▽長時間説教をする--といった「精神的暴力」を受けて、心を病んでしまう妻たちが後を絶ちません。

 家庭のうつ病は、ある意味、職場のうつ病より深刻といえます。職場なら、異動すればパワハラ上司の顔を見なくてすみますが、家庭ではそうはいきません。何十年にもわたり、365日夫と顔を合わせるわけですから、常にストレスにさらされ続けることになります。

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西川敦子

フリーライター

にしかわ・あつこ 1967年生まれ。鎌倉市出身。上智大学外国語学部卒業。釣り関連の編集プロダクション勤務、温泉仲居を経て、2001年から執筆活動。経済誌、新聞、人事関連雑誌などで、メンタルヘルスや家族問題、働き方をテーマに取材を続ける。著書に「ワーキングうつ」(ダイヤモンド社)など。