百寿者に学ぶ バランス健康術!

百歳まで生きるための“貯筋”のすすめ

米井嘉一・同志社大学教授
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 今回は筋肉の話です。「筋肉の話」と聞くと「自分には関係ない」と考える方がいるかもしれませんね? しかし、体全体における筋肉の大切さを知るうえで、そういう方にこそ読んでほしい内容です。

 まず、読み進める前に「Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック」で、あなたの機能年齢を測りましょう。その結果のうち、「筋肉年齢」に注目してください。あなたの実年齢より若くなりましたか? それとも年を取った結果になったでしょうか?

 最近はいろいろと便利な世の中になってきましたが、便利過ぎて運動が不足し、筋肉が衰えている人が増えています。30歳を超えると筋肉は年1%ずつ萎縮し、70歳を超えた人の筋肉は、「全盛期」の7割以下、80歳では6割以下に減ってしまいます。

 筋肉の役割は第一に体を動かすことですが、それ以外にも重要な役割があります。食事から得たブドウ糖(グルコース)の7割が骨格筋で消費されます。筋肉が減れば太りやすくなるばかりか、糖尿病にもなりやすくなります。筋肉は骨を丈夫にするたんぱくを作りますし、転んでもけがが少なくすむように筋肉が骨と関節を守っています。筋肉運動によって生じる乳酸は脳下垂体に作用して成長ホルモン分泌を刺激します。これは若さと健康…

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米井嘉一

同志社大学教授

よねい・よしかず 1958年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学。89年に帰国し、日本鋼管病院(川崎市)内科、人間ドック脳ドック室部長などを歴任。2005年、日本初の抗加齢医学の研究講座、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。08年から同大学大学院生命医科学研究科教授を兼任。日本抗加齢医学会理事、日本人間ドック学会評議員。医師として患者さんに「歳ですから仕方がないですね」という言葉を口にしたくない、という思いから、老化のメカニズムとその診断・治療法の研究を始める。現在は抗加齢医学研究の第一人者として、研究活動に従事しながら、研究成果を世界に発信している。最近の研究テーマは老化の危険因子と糖化ストレス。