ER Dr.の救急よもやま話

救急外来受診前 準備したいモノ&コト

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)
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 救急外来にかかる時は、つらい症状がある中で心配な気持ちになられる方が多いと思います。しかし、いざ救急外来に到着してみると、多くの場合は時間外のため、待ち時間が長い▽他の患者さんが待っている▽病院のスタッフは忙しそう--などでますます不安・焦りの気持ちが募ることもあります。今回は、救急外来で医療従事者とのスムーズなやりとりができるための準備・持ち物について説明します。

 ポイントは(1)今回の症状について医療関係者に伝えたい内容をメモしておく(2)自身の過去の病気やアレルギーなどをメモにまとめておく(3)必要な持ち物を知っておく--です。

 医師や看護師にとって、患者さんやご家族と接するときに最も大事な情報は、患者さんが病院に受診に来ようと思った理由、心配な点、きっかけです。

 問診票に「せきがつらい」と書いてあった女性(45)のケースをみてみましょう。看護師が初めに女性からお話を聞いた際には、風邪のあとに1週間続くせきが心配とのことでした。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。