笑顔をつくる おなかの医学

慢性便秘症に効く「大建中湯」

尾高健夫・尾高内科・胃腸クリニック院長
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胃腸の病気と漢方【1】

 胃腸の病気に対する治療手段の一つとして、漢方薬を用いる医師が増えてきました。有効な方剤(調合した薬剤)はいろいろありますが、なかでも主に胃の病気に用いられる六君子湯(りっくんしとう)と、主に腸の病気に用いられる大建中湯(だいけんちゅうとう)は、効くメカニズムなどの科学的な解明が進み、客観的なデータも集積され、国際学会で発表されるほど注目されています。これから数回にわたって胃腸の病気と漢方の最新情報を紹介します。最初は、慢性便秘症に対する大建中湯の効果です。

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尾高健夫

尾高内科・胃腸クリニック院長

おだか・たけお 1989年島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業後、千葉大学医学部第1内科(現・消化器・腎臓内科学)入局。千葉県立東金病院内科医長、東邦大学医療センター佐倉病院内視鏡治療センター講師、おゆみのクリニック(千葉市)消化器科部長などを経て、2014年千葉市内に尾高内科・胃腸クリニックを開設。長く消化器疾患と内視鏡検査の専門医として診療にあたり、特に胃腸疾患では内視鏡による早期がんの診断と治療、ヘリコバクター・ピロリの除菌治療、胃食道逆流症、便秘・下痢症など幅広い疾患を対象に治療と研究を行ってきた。モットーは「人として優しく、医者として明るい医療」。科学的エビデンス(証拠)と自身の経験による知識をバランスよく、わかりやすい言葉で患者に伝えることに心を砕いている。