開眼!ヘルシーアイ講座

“目の毒”と日々闘う網膜の仕組み

栗原俊英・慶應義塾大学特任准教授
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光を受け止める網膜

 私たちはどうやって物を見ているのでしょう? 瞳の中に入ってきた光は、眼球の一番奥にある「網膜」という場所で受け止められ、その情報が脳に送られることで視覚として認識されています。今回は網膜の役割とそれを守る方法についてお話ししたいと思います。

 網膜は大きく分けると、目に入ってきた光を電気信号に換える「感覚網膜(神経網膜)」とそれを支える「網膜色素上皮」の二つの部分から構成されています(図1)。感覚網膜は網膜色素上皮に接していないとうまく機能しません。感覚網膜が網膜色素上皮から離れてしまうことを網膜剥離(はくり)といいますが、これを放置すると最終的には失明してしまいます。このように、網膜は眼球の中でも光を直接感じる器官として重要な部位だといえます。

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栗原俊英

慶應義塾大学特任准教授

くりはら・としひで 2001年に筑波大学医学専門学群卒業後、同年、慶應義塾大学医学部眼科学教室入局。09年、慶應義塾大学大学院医学研究科修了(医学博士)、09~13年米国スクリプス研究所研究員。帰国後、13年に慶應義塾大学医学部眼科学教室助教、15年に同教室特任講師を経て、17年から同教室特任准教授。網膜硝子体が専門。慶應義塾大学病院で網膜硝子体外科外来、メディカルレチナ外来を担当すると共に、医学部総合医科学研究センター光生物学研究室(栗原研究室)で低酸素環境における網膜の反応、光環境に対する生体反応を中心に研究を展開する。