髪の健康相談室

自ら髪を抜く病気 長期化すれば命の危険も

齊藤典充・横浜労災病院皮膚科部長
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心に抱えたストレスが引き起こす抜毛症【前編】

 「うちの子が隠れて髪の毛を抜いています」。私が担当する皮膚科の外来には、子どもの薄毛や脱毛に気づいた親御さんからこのような相談があります。自分で自分の髪の毛を抜くのは、「抜毛症(ばつもうしょう)」という、ストレスが根本にあって発症する、心の問題が絡んだ病気です。本人の癖や性格の問題と言われたり、見た目は円形脱毛症と似ていたりしますが、原因は全く異なります。

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齊藤典充

横浜労災病院皮膚科部長

さいとう・のりみつ 1993年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局。98~2000年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て14年4月から現職。専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診療の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている。