実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

頼れる薬で治せない!? トリコモナス感染症

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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抗菌薬の過剰使用を考える【18】

 流産や奇形のリスクなどから妊娠中には飲んでもいい抗菌薬は限られています。そして数少ない飲んでもいい抗菌薬では治せない感染症があり、その一つであるクラミジア子宮頸管(けいかん)炎の妊娠中の感染には要注意、というのが前回述べたポイントです。

 もちろん妊娠時に注意すべきなのはクラミジアだけではなく、B型肝炎ウイルス、梅毒、HIVなど多数あります。その中で今回取り上げたいのが「トリコモナス膣炎(ちつえん)」です。

 実は、私は数年前まで、妊娠中にトリコモナスに感染しても「二つの理由」からそれほど大きな問題はないと…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト