眠りを知れば人生危うからず

夏時間が死を招く? 日本導入の影響は…

内村直尚・久留米大学教授
  • 文字
  • 印刷

 夏真っ盛りです。夏に日中の時間が長くなるのは、言わずと知れたことです。北米、ヨーロッパ、オセアニアなどでは、日中の時間をより有効に活用することを目的に、春先から秋口にかけて時計を1時間早めるサマータイム制度を導入しています。

繰り返し議論される日本での制度再導入

 日本では第二次世界大戦後の連合国軍総司令部(GHQ)の占領下で夏時刻法が制定され、1948年から51年までサマータイム制度が実施されていました。しかし、寝不足や労働強化につながるとの世論の反発を受けて取りやめになり、夏時刻法そのものもサンフランシスコ講和条約による主権回復後の52年4月に廃止されました。

 その後、90年代半ばから、サマータイム制度の再導入が政治の場でも繰り返し議論されるようになりました…

この記事は有料記事です。

残り2093文字(全文2427文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

内村直尚

久留米大学教授

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、16年10月からは同大副学長も兼務する。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。